海水魚水槽における「塩ダレ」についての注意とその予防について

メンテナンス方法

水槽の塩ダレに困っていませんか?

海水水槽で魚やサンゴなどを飼育していると、水槽のガラス面に白い線がついていることがあります。

これがダレと呼ばれるものです。なんらかの理由で海水がはねたりした結果起こるもので、放置しておくと、塩がガチガチに固まってしまいます。

ダレは放置しておくと水槽周辺の美観を損ねることになるほか、金属をさびつかせたり、最悪の場合はコンセントがショートしてしまうこともあります。

今回は海水魚飼育の天敵「ダレ」とその対策についてご紹介します。

はじめに「塩ダレ」の発生原因

いるか
いるか

発生原因って知ってる?

海水魚水槽の塩ダレは、蒸発した海水中の塩分が水槽壁面やコード類に付着することで発生します。

そのため塩ダレは海水水槽特有の現象となります。

【塩ダレの発生原因】

  • エアレーションや水はねのしぶきによる塩分が含まれた水滴が蒸発する
  • 外部フィルターなどの排出口のパイプから出た海水がはねる
  • 大型魚が暴れたり餌に飛びついた際に水が跳ねることも

 ~知識~
・海水魚水槽=塩ダレが起こる
・淡水水槽=塩ダレは起こらない

塩ダレを放置すると水槽の景観が悪くなるため、定期的に掃除する必要があります。

「塩ダレ」のデメリット

いるか
いるか

ダレのメリットは特にないよ!

ここでは塩ダレについてのデメリットについて考えたいと思います。

  • 電気機器に故障などの悪影響
  • コンセントにかかってしまったら最悪の場合、漏電やショートが起きる
  • べたつく
  • 美観が大きく損なわれる

電気機器に故障などの悪影響

水槽の近くに電気機器などがある場合には、海水に含まれる塩分が電気を通しやすい性質を持つことから、海水が付着した電線や電化製品に漏電が発生する可能性があります。

コンセントにかかってしまったら最悪の場合、漏電やショートが起きる

海水水槽を設置した場合には、設備関係が多いことからコンセントの近くに水槽を設置することが多いかと思います。

しかし水槽がコンセントに近い場合には、コンセント周辺に塩ダレが起きると漏電やショートが起きる可能性がありますので注意が必要となります。

いるか
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定期的なメンテナンスを心掛けよう!

べたつく

海水には塩素イオンやナトリウムイオンなどの塩分が含まれており、手で触るとベタつくことがあります。

これは淡水と異なり、海水を使用しているため仕方ないことではありますが、定期的に拭くことでべた付き予防にもなります。

美観が大きく損なわれる

こちらについては解説をするまでも無いことですが塩ダレを放置すると美観が損なわれます。

ここまでならないうちに定期メンテンスを行いましょう。

塩だれ防止対策について

フランジ水槽を使用する

※フランジの説明が分かりやすいです。すいそうやさんHP参照

フランジは重要で、これがある水槽では塩だれの被害を大きく軽減することが可能です。

実際に我が家の水槽ではオルカT90を使用しており、フランジが付いていますが、メイン水槽への塩だれはほとんどなく、数か月に1回程度軽くフランジをふき取ることで綺麗になります。

水槽にフタを使用する

水槽のフタについても防止対策としては、かなり効果の大きいものがあります。

これは塩だれ自体が発生しなくなる訳ではありませんが、水槽外のコード類、コンセント周辺への塩だれ防止には効果が大きく、定期的な蓋の清掃により綺麗に維持がしやすくなります。

また、蓋にはホコリが溜まりますので、定期的に清掃はお忘れなく。

塩ダレの掃除方法

「塩ダレの掃除方法」
  • 軽く水をしみ込ませた布でふき取る
  • お湯で洗い流す

軽く水をしみ込ませた布でふき取る

塩だれが発生したらできるだけ早いうちにふくようにします。

ガラス水槽の場合、タオルや雑巾をぬるま湯または水でしぼってふきます。

塩だれが多量に発生し、水分が蒸発して固まってしまうと取り除くのは難しくなってしまうことがあります。

塩だれは放置すると「錆」が出てくるよ!
最悪の場合腐食にも繋がるよ!!

お湯で洗い流す

塩ダレはお湯で流すと簡単に洗い流すことができます。

  • 水槽のフタ
  • チューブ類
  • 水流ポンプ 等

これらはお風呂場や洗面に持っていきお湯で洗い流すことで、簡単にメンテナンスが可能です。

さいごに

海水魚飼育を行う上では「塩ダレ」は避けては通れない道であります。

「塩ダレ」を発生させないことは不可能でも、事前に対策をすることで設備故障などの致命的な被害は防げる可能性が高いです。

また、こまめに拭きとるだけでも、塩ダレと一緒にホコリなども綺麗にできる為、詰まることは定期メンテナンスが大事だということが分かりました。

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